◆府民文化常任委員会の於いて質問・要望を行いました。(平成25年10月 12月)

平成25年10月16日10月18日12月12日に、府民文化常任委員会で質問・要望を行いました。
10月16日には、大阪府日本万国博覧会記念公園条例制定に関して、パスポートセンター阿倍野分室の廃止について、スポーツ振興について、 大阪ふれあいの水辺について。18日には、百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録について、大坂の陣四百年プロジェクトについて、質問・要望を行いました。
また、12月12日には、万博記念公園の府の承継事業の改修計画、収支バランスについて等々、質問・要望を行いました。

 

平成25年9月定例会 平成25年10月16日-府民文化常任委員会-
 次に、北川法夫委員を指名します。北川法夫委員。
◆(北川法夫君) おはようございます。自民党議員団の北川法夫でございます。
 今次定例会に議案として上程されてます、大阪府日本万国博覧会記念公園条例制定の件に関する質問をさせていただきたいんですが、前日の委員会でも三浦委員から質疑が行われておりますが、この府の承継について質問をしていきたいと思います。
 まず、万博記念公園の事務事業の府への承継に当たっては、府が国有部分に借り受け料を払って公園を一体化して管理することになっていますが、私は、そもそもあの公園は、なぜ府が賃料を払っていかなければいけないのかということに疑問を持っております。
 大阪万博の開催のために、当時の大阪府や我々の先輩方は多大な努力をして、地元の方々の納得、十分御理解を得て、現在の万博記念公園となっている土地を提供していただいているわけでありまして、今回、府の独立行政法人の改革の一環として、日本万国博覧会記念機構を解散し、公園事業を府に任せるということになれば、当然のことながら、国は地元に対して無償で土地を提供するべきであると考えておりますが、そこで改めて、なぜ国有地を有償で借りなければいけないのか、お伺いをしたいと思います。
◎都市魅力創造局副理事(市橋康伸君) 万博記念公園事業を府が承継するに当たって、国有地部分を府が有償で借り受ける理由でございますが、公園事業は大阪府に任せるという平成二十二年四月の国の事業仕分け結果を受けまして、本府といたしましては、万博記念公園全体を一体で管理運営するに当たり、土地の取り扱いについて国に対して、共有、もしくは無償貸し付けということを強く主張をいたしました。
 しかしながら、国有地となる部分につきましては、財政法の規定に基づきまして、基本的に有償で借り受ける必要があり、国においては、借り受け面積の三分の一については無償貸し付けとし、三分の二については、年間二億円半ばを超えない範囲内という借り受け料の見込みを示されたところでございます。
 なお、有償で借り受ける背景といたしましては、一九七〇年の大阪万博の会場地の大半は、当時、大阪府が地権者の方々の御理解のもと用地買収をして所有をしておりましたが、その跡地を公園化するに当たって、国が跡地利用対象地の約半分の土地を本府から一旦買い上げて、現在の万博機構の前身であります、日本万国博覧会記念協会に現物出資をしたという、そういう経緯もございます。
 府といたしましては、できるだけ府の負担が少なくなるよう国と協議を重ねてまいりましたが、先ほど申し上げました年間二億円半ばを超えない範囲内の借り受け料であれば、公園の管理運営にかかるトータルの収支において、新たな財政負担のない形で運営ができるものと判断をして、有償貸し付けに応じることとしたものでございます。
◆(北川法夫君) 今の答弁をいただきますと、府が公園事業を承継するに当たっては、国有地の部分についての賃料を払っても収支が均衡しているということで借り受けをするという説明をされているわけでありますが、本来、本当に将来にわたって新たな財政負担のない形で管理運営ができるのか大変心配であります。
 府の承継後の収支見込みの中で、賃貸借料について新たに見込まれるものとして、収入では、南側ゾーンの活性化事業の土地貸付料収入があり、支出では、府が国から借り受ける国有地借り受け料があります。
 そこでまず、それぞれの面積、賃貸借料及び一平方メートル当たりの単価についてお伺いをいたしたいと思います。
◎都市魅力創造局副理事(市橋康伸君) 南側ゾーン活性化事業につきましては、本年三月、万博機構との間で借地契約を締結した上で、事業者と三十年間の事業用定期転借地権設定契約を締結したところでございます。
 面積につきましては、約十七・三ヘクタールでございまして、年間約九・六億円の貸付料収入を見込んでおります。二十五年度の単価は、一平方メートル当たり五千六百円となります。
 次に、国から借り受けます国有地につきましては、面積が約百三十ヘクタールとなっております。面積の三分の一を無償貸し付け、三分の二は有償貸し付けとすることとされておりまして、年間二億円半ばを超えない範囲内という借り受け料の見込みを昨年九月に国から示されております。
 正式な借り受け料につきましては、今後、国と具体的な詰めを行ってまいりますが、この賃料総額を仮に二・五億円として、無償部分と、それから有償部分を押しなべて単価を計算いたしますと、一平方メートル当たり約百九十円という単価になります。
○委員長(上島一彦君) 百九円ですか。
◆(北川法夫君) 百九十円。
○委員長(上島一彦君) 百九十円。北川委員。
◆(北川法夫君) 今の答弁では、同じ公園内での土地の賃貸料に約三十倍もの開きが生じることになります。国有地借り受け料については、昨年の九月に、国から連絡があった金額を前提に試算した収支見込みをもとにして、新たな財政負担なしに公園を管理していけるという判断をされたということでありますが、国はいつまでも、この金額を継続をされていくのか、数年後には極端な値上げをされるおそれがあるというように感じるわけであります。
 また、国有地の借り受けに当たっては、知事からは、国有地の貸付条件などについて、国との詰めの協議を行っていく旨の答弁をいただきましたが、いつまでにまとまるのか、お伺いをいたしたいと思います。
◎都市魅力創造局副理事(市橋康伸君) 国有地の借り受け料につきましては、国において、府が引き続き公園として良好に管理運営することとなっていることから、その公共性に鑑み評価を行うという鑑定評価条件をつけて不動産鑑定を実施され、その評価額をもとに算定をされたものというふうに聞いております。
 したがいまして、エンターテインメント施設として利用をされます南側ゾーン活性化事業の貸付料の単価とは、おのずからから差が出るものというふうに考えてございます。
 借り受け料の改定につきましては、国の普通財産貸付料算定基準によれば、原則として、従前の借り受け料をベースとして消費者物価指数や地価変動率を勘案するということとされておりますことから、極端に変動することはないものというふうに認識をいたしておりますが、公園事業の承継に当たって基本となるものでございますので、できるだけ早期に国と詰めの協議を整えたいというふうに考えております。
◆(北川法夫君) 府に承継後の公園事業収支のうち、支出については、国有地借り受け料以外に公園の整備・改修費として約十億円が見込まれております。
 この十億円については、万博機構において計画されていた施設の大規模改修計画をもとに試算されたものと思いますが、大阪万博から四十年以上がたち、当時の施設の老朽化が進んでいます。
 橋や園路はもちろんですが、野球場や記念競技場もひび割れや汚れが目立ちますし、雨漏りもしているようであります。また、園内に設置されているトイレもリニューアルが必要であります。今後、ますます改修や再編整備が必要な施設が出てくることは明らかなことであります。
 この十億円で、どのような施設を改修していく計画なのか、御説明を願いたいと思います。
◎都市魅力創造局副理事(市橋康伸君) 公園整備・改修費につきましては、万博機構における改修方針に基づき策定をされました計画に基づきまして試算をいたしております。
 改修対象施設といたしましては、万博記念公園の外周道路をまたぎます連絡橋の耐震補強や園路舗装の打ちかえ、園内の池の防水改修を初め、野球場のスタンドや、記念競技場の大型映像機器やスタンド、EXPOパビリオン、日本庭園の改修などが挙げられております。
 当面、想定されます施設の改修整備につきましては、この改修計画に盛り込まれているものというふうに考えておりますが、府に承継後、改めて各施設の状況把握を行いますとともに、改修計画の策定に取り組むということとしております。
◆(北川法夫君) 改修計画についてお尋ねをいたしますが、現在、万博記念公園の南側エリアでは、ガンバ大阪のホームグラウンド、仮称吹田市立スタジアム整備事業が進められていると聞いております。このスタジアムの事業概要について少し教えていただけませんか。
◎都市魅力創造局副理事(市橋康伸君) 吹田市立スタジアムの概要についてでございますが、このスタジアムは、関西財界、サッカー界、株式会社ガンバ大阪が中心となり設立をしたスタジアム建設募金団体が約百四十億円の寄附を募り、グラウンド部分を除く建築面積、約二万八千平方メートル、収容観客数約四万人、一部屋根つきの天然芝グラウンドで、Jリーグの試合はもとより、国際試合の開催が可能な規模で計画をされております。
 平成二十七年秋の完成を目指して、年内に建設工事に着手をし、スタジアム完成後は吹田市に寄贈され、公の施設としてプロの利用以外にも、地域のサッカー大会やさまざまなイベントにも利用される予定となっております。
 また、災害用備蓄倉庫の設置や避難所としての活用など、地域の安全安心にも寄与するスタジアムになるというふうに伺っております。
◆(北川法夫君) 先日、我が党の代表質問では、二〇二〇年の大阪万博五十周年に向け、施設の管理計画なども立ててリフレッシュした公園にしていくということを検討すべきだと申し上げてきました。
 二〇一五年には、仮称吹田市立スタジアムも完成することから、例えば、万博記念公園にある野球場や陸上競技場を初めとする多くの種類のスポーツ施設をリフレッシュし、アマチュアスポーツのメッカとなるような取り組みも考えられるのではないかと思います。
 府が、万博記念公園事業を承継することにより、府民に喜ばれる公園、次世代に向けて、大阪の新しい公園に生まれかわらせていくことが必要と考えますが、その見解はいかがか、お伺いしたいと思います。
◎都市魅力創造局副理事(市橋康伸君) 万博記念公園の特徴といたしまして、委員御指摘のとおり、多様なスポーツ施設が集積をしていることが挙げられます。また、豊かな緑とのふれあいの場、あるいは文化施設も立地をし、スポーツ、文化、緑が融合する魅力あるエリアが形成されているところでございます。
 こうした公園の特徴を生かし、大阪万博五十周年も視野に入れ、次世代にとって魅力ある公園となるようどうリフレッシュしていくのかにつきまして、新たに設置をする日本万国博覧会記念公園運営審議会での御意見も伺いながら、検討を行っていきたいというふうに考えております。
◆(北川法夫君) 府に承継後に公園のリフレッシュについて検討していくということでございますが、これまで公園の管理運営のノウハウのない府民文化部として、しっかりできるのかどうか懸念を抱いておりまして、この広大な公園を良好に管理運営していくためには、他の部局との協力も必要となると考えられますが、どのように対応しようとしているのか、お伺いしたいと思います。
◎府民文化総務課長(坂田泰子君) 大阪府に承継後の管理運営についてお答えいたします。
 これまで大阪府では、府民文化部が、今回の万博記念公園事業の承継について国との協議を進めてまいりましたほか、南側ゾーンの活性化事業につきましても、事業者の公募を行い、事業者との調整を進めてまいりました。こうした経緯も踏まえまして、承継後は、万博記念公園事業を大阪府に承継いたしました後、府民文化部が所管する予定であります。
 大阪府に承継後は、これまで培われてきた公園の緑を守り育てながら、訪れる方々に一層楽しんで、親しんでいただけるような魅力ある公園づくりを進めてまいります。
 公園の管理運営につきましては、現在、管理を行っております万博機構のノウハウを受け継ぎつつ、ほかの部局からも専門人材の配置に協力を得て、しっかりと対応できますように公園の管理運営体制を検討してまいりたいと考えております。
◆(北川法夫君) 長期的な視点に立った整備改修計画を策定し、施設のリフレッシュを図り、新しい公園に生まれかわらせていくに当たっては、ぜひネーミングについても検討していただきたいと思います。
 特にまた、リフレッシュについても、万博機構のほうで計画された計画が本当に正しいのかどうかも検討していただきたいと思います。
 野球場にあっては、まだスタンドに椅子もないような芝生席そのままでありまして、本来観覧をする人には、きちっと椅子に座って試合を見ていただくとか、施設によっていろんな新たな考え方が生まれてくるのではないかと思っております。
 大阪万博の開催は、大阪だけではなくて、全国的に、世界的にも非常にインパクトを与えたものでありまして、その栄光とともに万博記念公園という名前が意味を持っていたとは思いますが、府に承継後、二〇二〇年の五十周年に向けては、万博という名前にこだわることなく、次世代に向けた新しい公園、府としての目指す公園像が府民にイメージできて、訪れてみたいなと、あそこで楽しみたいなと、そう思われるようなネーミングが必要ではないかと考えますが、どのようなお考えか、お聞かせ願いたいと思います。
◎都市魅力創造局副理事(市橋康伸君) 万博記念公園につきましては、人類の進歩と調和をテーマとして開催をされた大阪万博の跡地一帯を、緑に包まれた文化公園として整備をされ、万博機構により管理運営されてきたものでございます。
 府が万博記念公園事業を承継するに当たりましては、大阪万博の理念を継承し、これまで培われてきた緑を守り育てながら、創意と工夫を凝らし、歴史あるこのエリアを、大阪・関西が誇るにぎわいと交流の場として、発展させていきたいというふうに考えております。
 このため、これまでから府民に親しまれ、全国での知名度も高い万国博覧会記念公園という名称を引き続き使用することといたしておりますが、万博五十周年を迎えるに当たってのさまざまな取り組みの中で、愛称をつけるなど、公園の魅力をアピールできるような手法につきまして、新たに設置する審議会での御意見も伺い、検討していきたいというふうに考えております。
◆(北川法夫君) よろしくお願いしておきます。
 先ほど、中村委員からも御質問がありました、パスポートセンターについてお伺いしたいと思います。
 パスポートセンター阿倍野分室の廃止については、平成二十六年九月末日までとする方針を聞かせていただきました。阿倍野分室については、大阪市民からの申請が全体の約四割弱を占めており、市民への影響が大きいという話であります。分室の廃止までに大阪市へ移譲できるよう働きかけるべきであると考えております。
 寝屋川市も、私の地元でありますけれども、移譲を受けて窓口を設置して、市民の皆さんには大変、申請が身近でできるということで喜ばれています。
 ぜひとも、大阪市の事務移譲が、いつきちっとできるのか、その期限をできたらお示し願いたいと思います。
◎国際課長(中村昌也君) 大阪市に対する移譲時期ということでございますけれども、大阪市に対しましては、早期に移譲を受けてもらえるよう、昨年度から働きかけを行ってきたところでございます。
 また、先月末には、大江府民文化部長から大阪市の市民局長に対し、窓口開設に向けた具体的なスケジュールが示せないか投げかけを行ったところでございます。
 これに対しまして大阪市からは、現在、大阪府・大阪市特別区設置協議会において、新たな大都市制度の導入が検討されており、現在の区が将来どのように再編されるのかを踏まえて、窓口の設置を考えていきたいとの回答があったところでございます。
 旅券の申請窓口に係る事務が、住民に身近な基礎自治体で行うにふさわしい事務であるという認識につきましては、府市で一致しておりますので、早期に移譲を受けてもらえるよう引き続き働きかけを行ってまいります。
◆(北川法夫君) 身近な基礎自治体で行われることがふさわしいという事務事業であるという認識、府市一致しているわけでありますので、ぜひとも協議会だけじゃなしに、大阪市としてどこでするかという検討ぐらい大阪市がしていくべきだと私は考えております。また、各市町村についてもまだのところがありますが、早急に事務移譲ができるように強く求めておきたいと思います。
 次に、スポーツの振興についてお伺いをしたいと思います。
 私は、平成二十二年二月議会の一般質問で、ことしの三月に行われました野球の世界大会である第三回ワールドベースボールクラシックについて、大阪で試合が見られるように招致をしたらどうかということで、当時の橋下知事に誘致について取り組んでいただきたいということで質問をさせていただいたら、アスリートの試合を見ることは大変有意義だということで答弁をいただきました。
 しかし、その結果としては、大阪での開催はなかったわけでありますが、大阪府として招致に向けてどのように取り組んでこられたのか、お伺いをしたいと思います。
◎生涯スポーツ振興課長(小孫直人君) 第三回ワールドベースボールクラシックの招致につきましては、情報収集に努め、その機会を図っておりましたが、日本のプロ野球選手会が参加のための条件が整わないということで不参加を決議するなど、日本が参加するかどうか不透明な状況にあり、誘致を行うタイミングを図りかねていたところでございます。そうした中、急遽昨年の九月四日にプロ野球選手会が参加を表明され、その後、間を置かずに、同じ月の二十五日に、主催するメジャーリーグベースボールが開催地及び日程を発表することとなりました。
◆(北川法夫君) 確かに、日本の参加が正式に決まるのが大変遅かったかもしれませんが、しかし、それは参加するかしないかにもかかわらず、こういう大きなスポーツ大会は、府民が世界のトップアスリートの試合を間近で見ることができるチャンスであったわけでありまして、その状況がわからない中であっても、日本で開催されたときの場合を考えて、関係機関へ働きかけをすることなどが必要であったのではないかと思うわけでありますが、この点について、お伺いしたいと思います。
◎生涯スポーツ振興課長(小孫直人君) 確かに、委員御指摘のとおり、今回のように状況が不透明な中におきましても、日本での開催の可能性が否定されていない中でございます。関係機関への働きかけは行っておくべきであったと考えております。
◆(北川法夫君) 読売新聞社やいろんなところ、前もって取材をされるところとかそういうところに働きかけてされるべきであって、そういうことは一切されてなかったというように、私は感じておるわけであります。大変残念に思っております。
 昨年四月に策定された大阪府スポーツ振興計画では、スポーツの活力を生かした都市魅力の創造として、国際大会や全国大会の開催は、府民のスポーツの関心を高めるとともに、出場するトップチームやアスリートの活躍は、府民に大きな夢や感動を与えてくれるとし、市町村、スポーツ団体等、関係機関との連携により、国際競技大会や全国大会の招致及び円滑な開催を支援し、大阪の都市魅力を発信するとしておられるわけであります。
 内容は、大変立派なことを言っておられるわけでありますけども、実際、その現実は全くできていないのではないかと思うわけであります。ワールドベースボールクラシックという注目度の高い大きな試合にもかかわらず、結果として、何もせずにいたということは大変残念であります。言葉だけがきれいであっても、内容が伴わなければ意味がありません。今回の結果を受けて、今後どのように取り組んでいくのか、お伺いをしたいを思います。
◎生涯スポーツ振興課長(小孫直人君) 今お示しいただきましたとおりに、国際大会、全国大会は、これは府民がトップアスリートを間近で見ることができる、大きな感動を得ることのできる機会でございます。国際大会や全国大会の開催に当たりましては、競技団体の意向が大きな要素となりますことから、競技団体とは日ごろから情報収集、意見交換を行う等、より一層連携を密にしまして、招致に向けた取り組みを行ってまいりたいと考えております。
◆(北川法夫君) 先ほど、大相撲の豪栄道力士が寝屋川出身でありまして、毎回、NHKで大相撲が放映されますと、豪栄道を紹介されるときに、寝屋川出身ということで、大変我々も身近に感じているわけでありますが、この力士が寝屋川市民のスポーツ大使というような形で受けられまして、これからますます寝屋川が発展するためにそういう大使をつくられているわけであります。大阪府出身のいろんなトップアスリートがおられると思いますが、そういう選手を十分に大使として活用されるような形で、先ほどありました国際大会をしようと思えば、当然のことながら、その団体の事務局が東京にあったりして大変でありますが、密に連携をしていただいて、今後、大阪がスポーツ大国になるように求めておきたいと思います。
 次に、大阪ふれあいの水辺の利活用について、お伺いをしていきたいと思います。
 橋下知事時代に、この水辺広場については、都市整備部の河川室のほうで、泳げる川づくり事業の一環としてやりたいということで、提案をされたわけでありますけども、泳げる川にはならないということで、名称を変更して、ふれあいの水辺の広場としてつくられております。二億五千万ぐらいの費用を投じて整備した大阪ふれあいの水辺でありまして、これは都島にあるわけでありますが、平成二十三年八月のオープンの際には、利活用試行事業として、オープニング5DAYSとして、水上アクティビティやスポーツ体験、音楽やダンスの実演、屋台での飲食提供など、にぎやかな催し物が開催されて、二万五千人もが来場したと聞いておりますが、その利用状況、また活用状況はどのようになっているのか、お伺いしたいと思います。
◎都市魅力創造局副理事(岡本圭司君) 大阪ふれあいの水辺は、都心部で川の水に親しめる貴重な空間でございまして、水都大阪の魅力発信ポイントの一つとしてその利活用の促進に努めております。
 最初に、先生の御質問にございました試行事業の結果も踏まえまして、民間事業者や地域団体などによる自主的な水辺の魅力づくりにつながる取り組みを中心にサポートしてまいりました。
 具体的な利活用の状況でございますが、昨年の八月、テレビ番組の企画としてタレントによる巨大な砂の像づくりの会場として利用され、約七千五百人の来場者と、それから、放送を通じまして、砂浜のある水辺としての魅力を発信いたしました。また、昨年の秋より、ボードに立って水上移動を楽しめるパドルボード、ヨガ、地引き網体験などを試行的に実施いたしました。
 これが今年度からは、月一回の定期的な催しとなりまして、毎回数十名から百名の方々に参加いただいております。
 さらに、ことしの夏は、子ども向けの大型遊具、いわゆるふわふわ遊具と呼ばれるものでございますが、それの設置をいたしまして、二千六百人の方が来場いたしました。また、八月三十一日には全日本女子ビーチバレーのドリームマッチが開催され、千五百人の観衆を集めました。
 そのほか、地元である都島区主催の区民祭り関連スポーツイベントの会場としても活用されております。
◆(北川法夫君) オープニング事業は華々しく行われたわけでありますが、その後の利用状況を今お聞かせ願うと、著しく活発にされているというふうには考えられません。
 テレビ番組とのタイアップや全日本レベルのビーチバレー大会はあるものの、小規模な催し物や地元区や地元団体と連携をした催し物が多いわけでありまして、それでは地元のための広場でしかないというように考えられます。
 利用者、参加者の地元割合はどうなっているのか、お伺いしたいと思います。
◎都市魅力創造局副理事(岡本圭司君) テレビ番組とか全日本レベルのビーチバレーの利用状況の地元割合は分析できておりませんが、オープニング時のアンケート調査では、この水辺の利用者の住まいは、都島区が二九%、都島区以外が七一%でございました。また、本年八月の子ども向け大型遊具での場所の聞き取りによる利用者の住まいは、都島区三四%、都島区以外が六六%でございました。さらに、今月十月六日の生物観察としての地引き網体験をいたしましたが、そのときの参加者の住まいは、都島区が四二%、都島区以外が五八%。
 以上の数値から、規模の大きい催しでは都島区内が大体三割、規模の小さい催しでは、都島区内の方が四割というような状況になってございます。
◆(北川法夫君) 都島区の方が四割というわけでありますけども、市内の方が大体八割方ぐらい占められておられるようにお伺いしております。衛星都市の我々のところには、なかなか何の催しをされているのか伝わってきません。
 地域との連携を密にすることは重要であると考えますが、多額の費用をかけた水辺空間であるにもかかわらず、これまでの説明を聞いていますと、伝わってこないわけであります、我々衛星都市のほうまで。広く府域全般に利活用を呼び起こすような広報が行われておらないのではないかと思います。
 幅広く府民に利活用をいただいてこそ、特色のある空間が活用されて都市魅力の発信につながるのではないかと思うわけであります。水辺の利活用が広がるよう、認知度向上を含め、どのように取り組むつもりなのか、お伺いしたいと思います。
◎都市魅力創造局副理事(岡本圭司君) ふれあいの水辺の取り組みにつきましては、ホームページに掲載して、その特色や利活用について周知するとともに、家族向けの情報誌などにも、催しの予定などを掲載していただいております。
 さらに、ふれあいの水辺の最寄り駅でございますJR桜ノ宮駅のほか、JR西日本の主要な駅で配布されている季刊誌にも掲載いただくなど、幅広く情報発信をして協力を要請してまいりました。
 このような広報に取り組んではおりますが、さらなる認知度向上は必要と考えております。そのためには、やはり利活用のさらなる充実を図ることが最も効果的と考えておりまして、現在、さまざまな取り組みや催しを誘致しております。
 水辺に親しむことができる都心のオアシスとして、にぎわいが高まり、多くの人が訪れる場所となるよう、大阪市とも連携をしながら、積極的にこれからも取り組んでまいります。
◆(北川法夫君) ふれあいの水辺の整備に至る経緯を踏まえれば、広く府民に利用される魅力的な空間でなければならないわけであります。にぎわいづくりに向けた取り組みは一定なされているようでありますけども、まだまだ努力をされる幅はあると思います。いつもにぎわう水辺空間になるよう、認知度の向上につながる取り組みについて、もっと努力をしていただきたいと思います。
 水辺でなければできないこと、水辺ならではの楽しみをアピールすることも必要であると思います。都心にある砂浜として特色を生かすのであれば、バーベキュースポットとしての活用なども考えられるわけでありますし、また先ほど地引き網でありますけども、小学校の校外授業やそんなことにいろいろと、市内だけの、近くの小学校だけじゃなしに、教育委員会を通じてそういうPRもどんどん進めていただきたいなと思います。
 せっかくの魅力空間であります。うまく発信して、府民に喜んでいただけるよう努力をしていただきたいと思うわけであります。
 最後に、この都市整備部で財政負担が新たに生じないようにと言っているんですが、毎年その警備に大体四百万ぐらいかかっているということであります。これを金額にしますと、大変な金額でありまして、また聞くところによれば、今ある砂浜もいずれはかたくなってしまって砂にならないような形になってきて、砂の入れかえも必要ではないかと、そんな新たなことも浮かんでくるわけであります。予想されておるわけであります。新たな財政負担が生じないように、部長、ぜひともよろしくお願いしておきたいと思います。御答弁いただけるなら、よろしくお願いします。
◎府民文化部長(大江桂子君) ふれあいの水辺の事業につきましていろいろと御質問をいただきました。
 このふれあいの水辺というのは、中之島、大川のかいわいの中では少し特色ある、特異な空間になっているんじゃないかなというふうに思っております。
 この水都再生を進めていく中では、貴重な場所になっていると思っておりますけれども、そういう意味で私どもの職員が熱意を持ちまして、創意工夫で、ほとんど事業費をかけずに、これまでその場の活性化、にぎわいづくりに努力をしてきているということで、先ほど来御答弁させていただいたとおりでございます。
 ただ、議員のほうからは、まだまだ十分じゃないんじゃないかと、都島区民の方以外にもっと知られるような魅力ある空間にしていくことが必要じゃないかということも御指摘ございましたし、そういう意味では、さらなる努力を続けていきたいと考えております。
 また、私どもの部としては実は予算なしで頑張っている事業ということでございますけれども、都市整備部のほうで一定の予算がかかっているということもございますから、その点につきましても、費用対効果をよく考えまして、今後の事業のあり方につきましても、都市整備部とよく協議しながら取り組んでいきたいと考えております。
◆(北川法夫君) 以上で質問を終わります。

 

平成25年9月定例会 平成25年10月18日-府民文化常任委員会-
○委員長(上島一彦君) 次に、北川法夫委員を指名いたします。北川委員。
◆(北川法夫君) 自由民主党大阪府議会議員団の北川法夫でございます。
 議案には賛成をいたしますが、幾つかの要望を含め、我が会派の意見を表明さしていただきます。
 まず、第十九号議案、大阪府日本万国博覧会記念公園条例制定の件について、府が公園を承継するに当たっては、将来にわたり、新たな財政負担が生じない形で管理運営ができるよう、国と協議中の承継計画書を厳しく精査し、国に求めるべきところはきちんと要求して、整備計画を立てられることを求めます。
 次に、パスポートセンター阿倍野分室の廃止は、大阪市民の利用が全体の約四割を占めている状況から、少なくとも大阪市が窓口を開設するまで、廃止すべきではありません。施設の廃止によって府民、市民に迷惑がかからないよう、十分な配慮を求めておきます。
 次に、百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録について、今年度の国内推薦が見送られたことはまことに残念であります。地元の機運を盛り上げ、府、国が一体となり、一回の推薦で登録されるよう、しっかりと取り組んでいただくことを強く要望いたします。
 次に、大坂の陣四百年プロジェクトについて、プロジェクトを成功させるには、国内外から多くの観光客を誘致することが重要であります。必要な事業費を確保し、府がコーディネーター役となって、府域全体でプロジェクトを盛大に盛り上げ、効果的なPR、プロモーションを実施して、しっかりと取り組まれることを求めておきます。
 以上、第十九号議案を除き、付託されている議案につきましては、全て賛成であることを申し上げ、我が会派の意見開陳といたします。
 御清聴ありがとうございました。

 

平成25年9月定例会 平成25年12月12日-府民文化常任委員会-
 次に、北川法夫委員を指名いたします。北川委員。
◆(北川法夫君) おはようございます。自民党の北川法夫でございます。
 万博記念公園の府の承継事業の件については、各会派からいろいろと御質問があって指摘をされているように、新たな財政負担のない形で管理運営ができるかどうかという心配を皆がされているわけでありまして、そんな中で、先ほど、財務省との協議の説明をいただきましたが、その中で、私としては、借り受け料がまだ支払いされるというようなお話であったわけでありますけども、当然のことながら、公園で今現在あるわけですから、国も太っ腹で、無償で、大阪府さんよろしくというような形が当然あるべきだろうと思うんですけども、国も財政難で一定の金もいただきたいということでありますが、その点については理解もするわけでありますけども、収入が一つでも大阪府に余計来るように思っているわけであります。
 そんな中で、府の承継後に府が万博公園を管理するに当たって気になる点についてちょっとお聞きをしておきたいと思います。大阪万博から四十年が経過をして、当時の施設の老朽化が進んでいることは、先ほど来、いろんな形で、先ほどの委員会でも私も指摘をさせていただきました。そんな中で、公園整備改修費の十億円で、どのような施設を改修していく計画なのかを質問させていただいて、改修対象の施設として、連絡橋や園路の舗装以外にも、野球場のスタンドや万博記念競技場のスタンドなどが見込まれておるということをお聞きさせていただきました。
 施設を改修するには、当然、その改修期間は利用できないわけでありまして、改修中の施設の使用収入が減少していくんではないかという心配もいたしております。府の承継後の収支見込みにおいて、収入の中で、テニスコートや記念競技場の使用料収入が見込まれていますが、これは現在の万博機構の収入を基本として試算されていることから、施設を改修する場合の使用料の減少は反映されていないと考えておりますが、改修に当たっての収支のバランスが崩れることがないのかどうか、お聞きをしたいと思います。
◎都市魅力創造局副理事(市橋康伸君) 府に承継後の事業収支見込みにつきましては、万博機構の公園事業に係る平成二十四年度決算をベースに試算をいたしておりますが、テニスコート、駐車場などの使用料収入につきましては、平成二十四年度の決算額に仮称吹田市立スタジアムの建設による万博記念競技場の使用料の減収などを勘案し、見込んだところでございます。
 府に承継後の施設の改修に伴う使用料の減収につきましては、今後、施設の改修計画を策定することもあり、収支見込みに直接は反映しておりませんが、委員御指摘のとおり、施設を改修する場合は利用を制限する場合も出てまいります。施設改修計画は、来年度内を目途に策定したいと考えておりますが、その策定に当たりましては、利用者の皆様への影響をできる限り抑えることを基本に、改修年度の平準化や、利用が少ない時期での改修工事の実施などにより使用料収入の減収をできるだけ抑制するなど、収支面のバランスが確保できるように、努めてまいります。
◆(北川法夫君) 収支面のバランスの確保にも努めていただいて、改修計画を策定されていくということでございますが、その際、利用者の視点に立った改修を行っていただくことが、大変重要だと考えております。
 例えば、万博記念公園では、陸上競技場については、大型ビジョンが片側しかありません。本来、いろんな競技場は両面にあって、されているわけであります。また、野球場のスコアボードは、昔のストライク、ボールの表示が今、昔のままされておるなど、利用者のニーズに合っているかどうか、大変言いがたい施設も見受けられるわけであります。
 施設の改修に当たっては、時代の要請に応じた利用者にとっても使いやすいものにすべきであり、公園整備、改修費を捻出するだけの収入が見込まれないといって、改修をやめたり、また、改修のグレードを落とすことのないよう、くれぐれもしっかりと収入の確保に取り組んでいただきたいと思うわけでありますが、どのように考えているのか、お伺いしたいと思います。
◎都市魅力創造局副理事(市橋康伸君) 施設の改修につきましては、御指摘のとおり、利用者にとって利用しやすい魅力ある施設とすることが重要であると考えておりまして、府承継後、土地の有効利用に取り組むなど収入の確保にも努め、必要な施設改修を着実に推進し、万博記念公園がより魅力ある公園となるように取り組んでまいります。
◆(北川法夫君) しっかりと収入を確保していただいて、計画的に施設の改修整備を進めていただくよう、強くお願いをしていきたいと思います。
 施設の改修について、もう一点お伺いをしたいわけでありますけども、協議の中で、不測の事態には、原因等を踏まえて公園事業の新たな財政負担のない形で管理運営できるよう、基本的に国と府が誠意を持って対応していくというお話をいただいたわけでありますけども。
 先日、万博記念公園近くの府道茨木摂津線において、降雨のために道路ののり面が崩壊をして、一車線になっているところがあります。先ほども触れたように、公園整備改修費としては約十億円を見込み、老朽化している施設の改修をしていくということでありますけども、万博記念公園は広大な敷地の中であるわけでありますから、改修対象に挙げられている施設だけでなく、道路ののり面などについても、自然災害を未然に防ぐような対応も必要と考えるわけでありまして、府への公園事業を承継後、危険箇所を点検するなど、公園全体の改修整備について、どのように対応されていくのか、お伺いしたいと思います。
◎都市魅力創造局副理事(市橋康伸君) 施設を安全に安心して利用いただくこと、また、自然災害にも留意するということは、公園の管理運営にとって重要なことというふうに認識をいたしております。
 府に承継後、速やかに公園全体の施設点検を行うとともに、日常的な園内巡視による不具合箇所の早期発見にも努めまして、施設だけでなく、のり面などの危険箇所への対策も含めた改修計画の策定と、その推進を図っていきたいというふうに考えております。
◆(北川法夫君) きちっと改修計画をまた見さしていただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。以上で質問を終わります。